
「もっと親しみやすいSNSづくりがしたいけど、どうすればいいんだろう」
このような悩みに直面しているSNS担当者の方も多いのではないでしょうか。
SNSの「中の人運用」は、フォロワーとの距離を縮め、ブランドの魅力を伝える一つの手法です。しかし、正しく運用しないとブランディングイメージとかけ離れるだけでなく、炎上してしまうリスクもあります。
この記事では「中の人」をどう設計し、どんなルールで運用すれば企業アカウントが成長するのか、そのステップや成功のコツをわかりやすく解説します。
目次
企業SNSの「中の人」運用とは?

SNSにおける「中の人」とは、企業や団体、キャラクターなどの公式SNSアカウントを実際に運用・投稿している担当者です。
あくまで裏方の存在ですが、投稿の文体や反応の仕方に個性が出るため、フォロワーとの距離を縮める存在として近年注目を集めています。
特に企業のSNSアカウントでは、ユーモアや親しみやすさを出してファンを増やす「中の人」が話題になることもあります。
企業SNSの「中の人」運用のメリット・デメリット

企業SNSの「中の人」運用をするメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
| メリット |
・親近感、信頼感の向上が期待できる ・拡散性が向上する可能性がある ・印象に残りやすくブランディング効果も期待できる |
|---|---|
| デメリット |
・担当者に依存しやすい ・炎上リスクがある ・ブランドイメージと乖離する恐れがある ・属人化の恐れがある |
企業SNSに「中の人」を設けることで、フォロワーとの距離が縮まり、親近感や信頼感を醸成しやすくなるほか、拡散力やブランディングの面でも効果が期待できます。
一方で担当者に依存したり炎上リスクが高まるなどのデメリットも。
企業の方針や体制に合わせて、慎重に導入を検討しましょう。
企業SNSの「中の人」を構築する4ステップ

続いて、企業SNSの「中の人」を構築するための4つのステップを解説します。
ブランド方針とトンマナのすり合わせ
SNSは企業の「顔」として機能する場です。そこでの発信内容は、企業のブランドイメージを形成する重要な要素となります。
特に中の人運用では、キャラクター性のある発信が基本となるため、投稿の口調・言葉遣いなど表現の方向性がブランドイメージと一致している必要があります。
過去の広告物やWebサイトの文体を参考に、SNSでも一貫性を保てるような基準を設定しましょう。
担当者の選定とキャラ設計
中の人にはSNSリテラシーだけでなく、柔軟な発想力やユーモア、文章力も求められます。
担当者を選ぶ際には、企業の世界観を理解しつつ、フォロワーとの交流を楽しめる人材を選定しましょう。
たとえば、若年層向けのカジュアルファッションを扱う企業なら「トレンド感のある親しみやすい語り口」、金融商材を扱う企業なら「品位のある丁寧なトーン」のように、キャラ設定は企業イメージに沿った範囲で行い、投稿に一貫性を持たせましょう。
運用ガイドラインの作成
担当者によって投稿スタイルがバラつかないよう、投稿ルールを明文化した「運用ガイドライン」を作成しましょう。
運用ガイドラインで決めておくべき項目の一例は以下のとおりです。
口調や絵文字の使い方
OK・NGワード
対応すべきコメントの範囲
炎上時の対応フロー
これらの項目を事前に整理しておけばトラブルの防止につながります。また投稿前のチェック体制や、緊急時の連絡ルールもあわせて整備することで、安定した運用が実現します。
SNSを取り巻く環境は日々変化するため、ガイドラインは定期的に見直し、必要に応じて更新することが大切です。
運用・効果測定
運用開始後は、定期的な効果測定も重要です。たとえばフォロワー数の推移やURLクリック数などのKPIに基づき、投稿内容や時間帯、文章のトーンなどを改善していきましょう。
また反応がよかった投稿や拡散された内容を分析し、成果の出るパターンを運用に活かしていきましょう。
企業SNSの「中の人」運用を成功させるコツ

企業SNSの「中の人」運用を成功させるコツを2つご紹介します。
投稿に「人間らしさ」をにじませる
企業SNSは単なる広報ではなく、フォロワーと信頼関係を築く場でもあります。
中の人ならではの一言やさりげないユーモアなどがあると、投稿に人間らしさや親しみやすさが出ます。
ただし、親しみやすさを出しつつも、企業としての節度は保つように心がけましょう。
トレンドや話題に素早く反応する
SNSでは、フォロワーとの自然な会話のきっかけを見つけることが大切です。話題のキーワードやハッシュタグをチェックして、自社らしく参加できる会話の機会を探してみましょう。
うまく活用すれば投稿が拡散され、新たなファンとの出会いも生まれやすくなります。
ただし、参加は「自社の商品やサービスと自然に結びつく」場合に限るなど、社内で基準を決めて判断しましょう。
企業SNSの「中の人」運用に関する注意点

企業SNSの「中の人」を運用する際の注意点は以下のとおりです。
アカウントを私物化しない
中の人が私的な意見や趣味嗜好を前面に出しすぎると、企業アカウントの「私物化」と受け取られてしまう恐れがあります。
企業の代表として投稿している自覚を持ち、私情やプライベートな話題、感情的な発言は控えめにしましょう。あくまで企業の世界観や目的に即した範囲で、適切にキャラクターを演出することが大切です。
炎上リスクを常に意識する
SNSでは、一言の投稿が大きな批判や炎上につながる可能性があります。特に時事ネタ、社会問題、宗教・政治に関する発言には細心の注意が必要です。
また、軽い冗談や皮肉が誤解されることもあるため、表現には慎重な判断が求められます。
SNS投稿における注意日は?炎上を避けるための対策と対処方法も解説
投稿内容の事実確認を徹底する
中の人運用はスピード感も重要ですが、それ以上に情報の正確性が大切です。
誤情報の発信は企業の信頼を損ないかねません。
製品スペックやキャンペーン情報、引用元の内容などは、関連部署と連携しながら確認を行いましょう。
ダブルチェック体制など、部署を超えた協力の仕組みがあれば、より安全な運用が可能になります。
ユーザーとの距離感に注意する
ユーザーとのフレンドリーなやりとりは好印象につながりやすいです。しかしその一方で、過度に親しみすぎる対応や、特定のユーザーに偏ったやりとりはトラブルの原因になります。
冗談や内輪ノリがエスカレートすると、新規のユーザーが「入りづらい」と感じてしまう原因になります。
せっかくの潜在顧客を遠ざけないためにも、「企業の公式アカウント」としての立場を意識しましょう。
あくまで公平で礼儀正しい対応を心がけ、適切な距離感を保つことが大切です。
まとめ|ポイントを押さえて「中の人運用」を取り入れよう

企業SNSにおける「中の人」運用は、親しみやすさや拡散力を高め、ブランドの魅力を発信する手段のひとつです。その一方で、炎上リスクや担当者依存などの課題もあるため、慎重な設計やルール整備が欠かせません。
「中の人としてのSNS運用方法を理解したものの、しっかり運用できるか不安がある」「できれば今後はチーム運用できるようになりたい」と感じている方は、専門家に相談するのもひとつの手です。
株式会社NWSでは「企業向けSNS研修」や、SNSを含む「Webマーケティング戦略」などのご相談も受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせください。

著者情報
NWS ライターチーム | saori


